検索したらこんな情報がありました。原文から抜粋したのが下記です。
AutoCAD Mechanical(ACM)で作成された図面を通常のAutoCADで開いた際に、ACAD-PROXY-ENTITY(プロキシオブジェクト)となり編集できない問題はよく発生します。
これは、通常のAutoCADではACM固有のオブジェクト(例えば、特定の引き出し線や寸法記入)を認識・編集するための**Object Enabler(オブジェクトイネーブラー)**が標準でインストールされていないためです。
AutoCADでこれらのオブジェクトを編集または削除するための一般的な方法は以下の通りです。
編集を可能にする方法(Object Enablerのインストール)
最も推奨される解決策は、AutoCADにAutoCAD Mechanical Object Enablerをインストールすることです。
Object Enablerの確認とダウンロード:
お使いのAutoCADのバージョン(例: 2024, 2023など)と、AutoCAD Mechanicalの図面が作成されたバージョン(理想的には)に対応するObject EnablerをAutodeskの公式サイトから検索してダウンロードします。
通常、「AutoCAD Mechanical Object Enabler [バージョン]」といったキーワードで検索できます。
インストールと再起動:
ダウンロードしたObject Enablerをインストールします。
インストール後、AutoCADを再起動します。
編集:
図面を再度開くと、プロキシオブジェクトではなく、通常のAutoCAD Mechanicalのオブジェクトとして認識されるようになり、移動、コピー、削除、プロパティの変更などの基本的な編集が可能になります。
注意: Object EnablerはACM固有の高度な編集機能(例: 標準部品のプロパティ変更など)を全て提供するわけではありませんが、引き出し線などの基本的なオブジェクトの編集は可能になります。
編集・削除のために分解する方法(AMCONVERTコマンド)
Object Enablerが利用できない、またはインストールしたくない場合に、プロキシオブジェクトを通常のAutoCADオブジェクト(線分、円弧、ポリライン、ブロックなど)に分解して削除または編集する方法があります。
図面がAutoCAD Mechanicalのデータとして認識されていれば、**AMCONVERT**コマンドが利用可能です。
コマンドの実行:
AutoCADのコマンドラインに AMCONVERT と入力し、Enterキーを押します。
オプションの選択:
通常は、Enterキーを数回押して既定の設定(すべてのMechanicalオブジェクトを変換)で実行します。
オブジェクトの変換(分解):
このコマンドは、MechanicalオブジェクトをAutoCADのネイティブオブジェクトに変換(分解)します。
変換後、引き出し線などは線分やブロックに分解されているため、通常のAutoCAD機能で削除や編集が可能になります。
注意: 一度分解すると、そのオブジェクトはAutoCAD Mechanicalのインテリジェンス(関連付けや自動的な更新機能)を完全に失います。元のMechanical図面として編集し直すことは非常に困難になります。
- Hamu
- 2025/11/11 (Tue) 08:17:22 New